2014年10月8日水曜日

世の中にはすごい奴もいるもんだ

運悪く、佐藤優の文庫本を手に取りパラパラとめくってみた、と思っていただきたい。
運悪く、目に留まったページが米原真理のことについて書いてある箇所だった。さらに、そこで紹介されている彼女の本の題名が「打ちのめされるようなすごい本」というのだ。
これだけで十分打ちのめされるが、さらに(よせばいいのに)この本を探して、買ってしまった。
もうこうなると怖いもの見たさに抗えず、読んでしまうのは自然の成り行きと言うものだ。
米原真理と佐藤優の関係がまた面白い。
方やロシア語の通訳、こなた外務省ロシアスクールで、共にロシアつながりで昔から交遊があったのかもしれない。佐藤が鈴木宗男事件に連座して逮捕されるというその前日、親しくしていた人々が連絡を控えている中、米原は「あなた、明日からまともなオマンマは食べられないでしょうから夕食でもどう?奢るわよ。」と電話してきたらしい。
「そう願いたいところですが、マスコミに張られていて身動きとれません。」とていねいにことわったそうだ。
さてその本、米原の読書日記のようなもので、誠に面白い。その読書量もさながら、読書力、批判力、楽しむ力、まさに打ちのめされる。
米原は確か数年前ガンでなくなったと思うが、小生もせっかくガンの仲間入りをしたのだから、すこしでも近づきたいものだと、打ちのめされつつも、そう願わずにいられない。
よせばいいのに、少し事情があって柄谷行人の「世界共和国へ」を読み直さねばならなくなって、交互にすこしづつ読んでいるところ。
不思議に山小屋にも抱えていくのだが、ここでは一向にすすまない。たぶん気候がいいせいだとおもう。

3 件のコメント:

  1. 午後の田の浦海岸から見る守江湾の景色は綺麗ですね。
    私も時間さえあればこんな自然の書斎で読書出来たらと思います。

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    1. 年を取るとなおさら自然の有り難さを感じるようになります。
      「不思議な岬の物語」を観ましたが、今ひとつ良さがわかりませんでした。

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