2014年3月27日木曜日

春の足音が早いねえ

ようやく梅の花が咲いた。
昨年は初めて相当の梅を収穫して、梅干と梅ジャムを作った。今年も期待できそうだ。
サクランボも3分ほど花をつけている。
名古屋の爺さんに言われて、ナポレオン種をうえたばかりでこれには花をつけていないので今年も結実は見込めない。
福寿草はまだ固いつぼみをつけた状態で頑張っている。
「どうやって株が増えるのかねえ?」と昨年だったか隣人に質問したとき、「アリンコが種を運ぶらしいぞ」という答えだったが、ほんとかな?
連れ合いが数年前撒き散らしたクロッカスがあちこちで咲き誇っている。
村人は野の花がいいと言うが、この花もなかなか可憐でいい。
キツネのカミソリがたくさん新しい葉を出している。いきよい良く伸びていったん枯れ、9月頃になるとにょきにょきと花を咲かせる。
シイタケは全盛。不思議と隣人たちの棚はおとなしいが我が家のシイタケたちは騒々しい。
近所の陶芸家から茗荷の苗をもらったので、昨年いったん壊した畑を起こして丁寧に植えた。
ラディッシュも、残り物2種、新たに買ったもの1種を植えた。これはあまり失敗がない。
ついこの前、雪に閉じ込められて悲鳴を上げていたのに、と思うとうそのようだ。

2014年3月18日火曜日

いやー、腰がいたいよお~

まだ雪だまりが残っている山道を抜けて、山小屋へ。四日ほど遊んできました。
お蔭で少し腰痛気味です。何しろ80個以上のジャガイモの種を植えてきたため、虚弱体質の私には重労働です。
おまけに、サトイモも欲を張って植えてきました。これは、昨年とても美味しかったので、夢よもう一度と言うわけです。
  
クヌギ林は静寂に包まれていました。
東京からの逃亡者はどういうわけか「用事ができた」といって、東京にお出かけ。名古屋の爺さんは「親戚の結婚式が近くあるので」といってお出かけ、一ヶ月くらい遊んでくるそうだ。そのほかの村人も姿を見せず、結局4日間誰にも会わず、誰とも会話せずという状態。
冷やかしに来るカラスにも何か話しかける按配で、少し寂しい里山でした。

行く時に、暇に読むものをと思ってもって行った数冊の本も開かないままでした。腰が痛くて、長椅子にゆっくり座って相撲を観戦するのがやっとで、やはり歳かなあと一人ごちです。
でも、この前の雪堀のときはもっとハードな仕事をこなし、一晩寝れば翌日はまた頑張れたのですからあながち歳のせいではないはずだと思ってみたりしています。
先々週は一年半ぶりにゴルフにも行けたし、足腰を鍛えればまだ何とかなると励ましています。

2014年3月12日水曜日

蕗の薹を採りに行くぞ

ようやく雪が解けた。
といっても、一昨日朝起きたら一面真っ白になっていてびっくりしたが、これは午前中に解けたので一安心。
さあ、畑を起こさなきゃ。小型耕運機を引っ張り出して耕していく。宮崎のアニーが言っていたように雑草も一緒に鋤きこんでいく。快調だ。今年はジャガイモを多めに植えるつもりだ。
隣人は「いろんな種類を植えるといいね」と、人の畑のことをよく心配してくれる。昨年も、少しここらを貸してくれといって、アンデス種らしき種芋を植えてご満悦だった。
堆肥と石灰を入れて、もう一度引っ掻き回してとりあえず終了。来週には植え付けだ。

福寿草はまだ小さな葉が出てきたばかりで、こころもとない按配。でも今年もとりあえず芽を出してくれたので良いとしよう。近くのダムの辺りでは昨年たくさんのふきのとうを採ったのだったが、あれは枝垂桜の時季だったか、少しその前だったか、これも偵察に出かけてみなければ。
梅はまだ硬い芽を少し赤くしているだけでなかなかガードが固そうだ。
雪で倒れたヤマモモの木は、いつの間にかさすらいの庭師が植えなおしてしっかり支えもしてくれていた。さすがにみごとな仕事ぶりだ。
姿を見かけると「おおーい、めしを食うか!」と養っているので、こういうときは便利だ。

五木寛之の「風の王国」を読んだ。サンカをテーマにした物語。柄谷行人なんかが、共同体のあるべき姿のひとつにサンカやジプシーを注目しているらしいことに刺激されてのせつな的な行動だ。
少し追いかけてみようと思っているところ。
ようやく春めいてきた。少し蠢いてみるかな。

2014年3月1日土曜日

「凡庸の罪」か!?、大変だ

豪雪に幽閉されて、10日目に脱出してから、立て続けに映画を4本も見てしまった。まるで、今見ておかないといつ観れるか解らないという脅迫でもされているように。
「オンリー・ラバーズ レフト・アライブ」これは、何百年も生きている吸血鬼が生きにくくなった現代を嘆きながら、地球の将来を考えると言うお話。
「鑑定士」これは、超有名な古美術鑑定士と、世間から隠れて生きている女性との異様な愛のはぐくみを描いたもの。
「ハンナ・アーレント」これは、ドイツ系ユダヤ人の女性哲学者が、ナチス親衛隊の生き残りアイヒマンの裁判を傍聴して、哲学者の立場から人間の行動をレポートするが、それがアイヒマンを擁護しているとしてユダヤ各界から非難される、と言う実話に基づいたお話。
特に私の印象に残ったのは彼女の言う「凡庸の罪」と言うこと。アイヒマンの罪は紛れもなく死に値するが、ナチス下でユダヤ人たちをたばねていた世話役(彼らもユダヤ人)たちは無為のうちにナチスに協力していたのではないかという問題提起だったのだが、「お前はそれでもユダヤ人か!」と的外れの大合唱に苦しめられる。なかなかの考えさせられる映画だった。
もう一本は「ちいさいおうち」。主演の女の子がどこかの映画祭で賞をもらったと言う山田ようじ監督の作品。
やくざのヤマちゃんが、「映画をみたで!」と電話してきて「何の映画?」と聞くと「忘れた、評判の映画!」と言うから「もしかして、ちいさいおうち?」と言うと「お、それそれ」と言うものだから、翌日見に行った。
これもなかなかの映画だった。
クヌギ林はまだ30センチも雪が残っているらしい。もう少し様子を見るとしようか。