2012年3月25日日曜日

小鳥たちに慰められて

四日ほどクヌギ林で過ごす。
 40本ほどのクヌギの丸太にシイタケ菌を打った。一本づつ抱えまわして立てかけていく。遮光ネットをかけてとりあえず終了。なんか、仕事をしたぞという感じ。
 耕してあった畑に80個ほどのジャガイモを植えた。葉物は蝶やウサギ、時にはカラスのいたずらに辟易しているので、根物を作るようにしている。それに手間が要らない。
 今度来た時にはサトイモを植えようか。
 朝夕はひんやりするものの、春の到来を感じる季節になってきたが、どういうわけか梅の花も咲かない。つぼみらしきものがあるが、まだ硬く閉じたままだ。
 気がつくと小鳥たちがさえずり始めた。寒々とした景色に少しだけ陽光が差したような気持ちになる。
 鳥たちの名前も、ちらほらと咲き始めた花たちの名前も知らないが、彼らからの何かしらのメッセージは届いているような気がする。
 やはり原発は要らないか。

2012年3月17日土曜日

「今こそ私は原発に反対します」

町一番の本屋をのぞいてみた。大きなデパートのワンフロアーが全部本屋だから散歩代わりにもなる。最近気づいたこと。若い女性が多い。 
 彼女らが本を探して、棚の上のほうを見上げて、ちょっと首を傾げたりしている風景はとてもいい。不思議にそのような女性は知的に見える。皆が僕の好きな女性作家・綿矢りさに見えて来る。
 そんな女性たちを鑑賞しながらすべての通路を歩く。結構な歩行訓練になるし、目の保養にもなる。
おまけに思わぬ掘り出しの本を見つけたりする。先日などは日本ペンクラブ編「今こそ私は原発に反対します」(平凡社)を見つけて即購入した。過去には「戦争に反対します」を出しただけだそうだ。「今、文筆家が発言せずしてどうするのか」という意気込みであるそうな。
 今のところ半分くらいしか読んでないが、木枯し紋次郎こと中村敦夫の文章がとてもいい。彼の作品は記憶の限りでは一冊しか読んでないが、一時は「中村敦夫新聞」を購読していた時期もある。
 ともかくも、本屋に若い女性がたむろしているのはうれしい。ちょいと寄ってみるのが楽しくなる。

2012年3月14日水曜日

春の足音はまだかいな

晴れ間を狙ってクヌギ林へ。
 でもでもやはり寒い。ぼちぼち畑の準備をしなくてはならない。しかし畑の中はすでに雑草でいっぱい。
 一日目、この雑草を抜く。よる年波にこの作業もつらい。
 二日目、石灰、堆肥、を撒いていよいよすき返す作業。ところがほぼ一年使ってない耕運機がなかなかかからない。一汗かいて、一服してようやくかかった。正転で一回、逆転で一回ぐるぐると引っかきまわす。どうにか畑らしくなった。
 さて、これで2週間もすればジャガイモでも植えるか。
 
 「大分県自由民権運動史」を書いた郷土史の先生の奥さんに、堆肥を持っていく約束していたことを思い出だす。ほとんど落ち葉と米ぬか・鶏糞で作った堆肥なので余計なものは入っていない。奥さんも「いいわあ」と褒めてくれるので、迷惑でも持っていく。大きな肥料袋に詰め込んで車に放り込んでこれも準備完了。
 
 久々に隣人たちが勢ぞろい。「コーヒーだぞ」と集合の声。
 さて、悪口の言い合いに参加。

2012年3月4日日曜日

やっぱり四駆にするか

晴れ間を狙って山小屋に行く。
これまでが信じられないくらいぽかぽかの陽気。あわててシイタケもいっぱい出てきている。
よっしゃ、とばかりに倒してあったクヌギの木を輪切りにしてほだぎにしていく。チェンソーも手入れしていたのでよく切れる。輪切りにした木を集めて積み上げるのが一苦労。これが重いのだ。抱きついて一歩、転がして一歩という具合にして何とか積み上げた。
 情けないことに息が切れる。
 「今日はここまでにしといてやる」と一人ごとを言って、隣人を誘ってコーヒータイムにする。「ほう、仕事をしましたね」と褒めてくれる。
 ボチボチでもやれば、少しづつ片付いていくのだ、と密かに納得する。
 ふと外を見ると、なにやら怪しげ。曇ってきて、少し雨のようなものが落ちてきた。よく見ると霙だ。やれやれ困ったことだと思いつつ、掃除などしていると雪になっている。これは早めに片付けて降りる準備をしたほうが良いかなと台所を片付けて、車を見てびっくり。もう10センチくらい積もっているではないか。前に乗っていた四駆ならそうあわてる必要は無いが、今乗っている車は普通の車。(どうして四駆にしなかったのか)
 降った雪が凍らないうちにほうほうの態で降りてきた。
 翌朝、隣人から「正解でした、今朝は20センチ以上積もっています」とメール。
 よし、やっぱり四駆にしようか。