2013年6月30日日曜日

経済学は社会に有効か

株や為替の乱高下には驚かされる。何かの要因で動くのだろうが、私なんぞにはまったく解らない。要するに売り買いしている人たちの「気分」で動いているのだろうと感じてしまう。そうなると経済学は成り立たなくなるのではないかと心配する。
何かの「大きな思惑」で庶民の生活まで脅かされてはたまらない。
などと、世界の経済動向を気にしつつ、クヌギ林に向かう。梅雨の晴れ間を狙って一仕事できないかと考えてのことだが実際に行くとあまり仕事はしない。
でもひとつくらいは「した」と言うことにしないと気持ちがすっきりしないので、雨がやんだ時に3年前に作った堆肥と2年前に作った堆肥をひとつにまとめることにした。これは今年溜め込んである落ち葉を集めて新たな堆肥を作るスペースを作るためである。
これがいつもながら大変な労働である。休み休み、一服しながら、コーヒーを飲みながら、あたりを散策しながら「もうちょっとやろうかね」と言い聞かせつつ汗を流す。
とりあえず形にはした。
梅が異常なくらい実をつけていることは前に書いた。豊後梅だからかなり大きくなるはずだが、一向にそれらしくならない。ほんの数個ゴルフボールに近いくらいの大きさになっているが後はまだ収穫する状態ではない。気長に待つしかないのか、と思うが余り雨に打たれないほうがいいと言う話も聞くし「どうするの」と悩んでしまう。
とりあえず女房とやくざのヤマちゃんから注文のあった山椒の枝を数本切って下山。

2013年6月20日木曜日

早く梅干を作りた~い

参議院選挙が動き出した。
大分は社民党が若い農業者を擁立して戦うことを決め精力的に活動を始めた。山小屋から降りて、時々事務所に行くと、懐かしい顔に出会う。「おお、お前もまだいきちょったか」と言い合いながらひとしきり昔話。事実上自民党の現職との一騎打ち。
これは楽しい選挙になりそうだ。
ジャガイモを収穫した。あまりできはよくない。トマトはまだ青い小さな実をつけたまま。ナスも一向に成長していない。大根だけが元気良く延びているように見える。
大根の葉を一度ゆでて、小さく刻み、いためながら砂糖、味噌、出汁を加えてしばらく炒め、最後にすりゴマとごま油を加えてさっといためると実に美味しい。
ご飯に載せてもよし、キュウリにつけて食べてもよし。
梅が異常なくらい実をつけている。ただし収穫するほどの大きさになかなかならない。昨年は隣人たちの梅を盗んで梅干を作ったのだが今年はそれが期待できないので、何とか自前でと思っているのだが。

2013年6月6日木曜日

患者よ、癌と戦うな!

検査の何とかの数値がおかしいと言う。前立腺に異常があるのは間違いないので生体検査をするというのだ。
私が「・・・?」と言う表情でもしたのだろう、医者は「もともと前立腺で来たのでしたよ」と念を押す。
「生体検査は手術と同じですから、一日は入院してもらいます。経過しだいでは数日になるかもしれません。14箇所の検体を取って調べますが結果が出るのに1~2週間かかります。」
下半身麻酔をするのだが、これがとても痛い。前回よりも今回は百倍痛い。看護師に抱きついてもこらえられないくらい痛い。女性看護師も私に覆いかぶさり袈裟固めのように押さえつける。
そうか前回は別の医者だった。
看護師にも注射にうまい、下手が大いにある。医者にも得手不得手があるのに違いない。
時間は40分くらいで終わった。
結果は途中に医者の出張があるので2週間後となった。
悪いことにこのあと近藤誠の「患者よ、癌と戦うな」や「医者に騙されない癌治療」(?)などを読んだ。保険屋が進めてくれた先進医療の粒子線治療の資料や鳥栖にできたばかりの重粒子線のことも知った。
いざとなれば鳥栖にいくか、と家人たちには冗談交じりに言ったりもしていた。だが近藤誠を読んでからすっかり構えが違ってきた。
結果が「悪いものが見つかりました。手術しましょう」となったら、きっぱりと「様子を見てどんな治療をするかまた相談しましょう」と言うことにしよう、と決めた。
近藤誠は、どんな治療を選択するかは患者が選ぶべきだ、と書いている。大いにそうだ、と腑に落ちた。
そして判決の日、結果はシロだった。医者は不満そうだった。「今回出なかったからと言って安心と言うわけではありません。6回検査して出た人も居ます。」と脅すことを忘れない。
「良かったですね、でもこれからも良く注意しましょう」くらい言っても良いではないかと、あとで考える。
ルンルンで山小屋へ。
草を刈り、トマトや大根、ジャガイモの手入れ。桃にも初めて袋をかけてやった。