2013年6月6日木曜日

患者よ、癌と戦うな!

検査の何とかの数値がおかしいと言う。前立腺に異常があるのは間違いないので生体検査をするというのだ。
私が「・・・?」と言う表情でもしたのだろう、医者は「もともと前立腺で来たのでしたよ」と念を押す。
「生体検査は手術と同じですから、一日は入院してもらいます。経過しだいでは数日になるかもしれません。14箇所の検体を取って調べますが結果が出るのに1~2週間かかります。」
下半身麻酔をするのだが、これがとても痛い。前回よりも今回は百倍痛い。看護師に抱きついてもこらえられないくらい痛い。女性看護師も私に覆いかぶさり袈裟固めのように押さえつける。
そうか前回は別の医者だった。
看護師にも注射にうまい、下手が大いにある。医者にも得手不得手があるのに違いない。
時間は40分くらいで終わった。
結果は途中に医者の出張があるので2週間後となった。
悪いことにこのあと近藤誠の「患者よ、癌と戦うな」や「医者に騙されない癌治療」(?)などを読んだ。保険屋が進めてくれた先進医療の粒子線治療の資料や鳥栖にできたばかりの重粒子線のことも知った。
いざとなれば鳥栖にいくか、と家人たちには冗談交じりに言ったりもしていた。だが近藤誠を読んでからすっかり構えが違ってきた。
結果が「悪いものが見つかりました。手術しましょう」となったら、きっぱりと「様子を見てどんな治療をするかまた相談しましょう」と言うことにしよう、と決めた。
近藤誠は、どんな治療を選択するかは患者が選ぶべきだ、と書いている。大いにそうだ、と腑に落ちた。
そして判決の日、結果はシロだった。医者は不満そうだった。「今回出なかったからと言って安心と言うわけではありません。6回検査して出た人も居ます。」と脅すことを忘れない。
「良かったですね、でもこれからも良く注意しましょう」くらい言っても良いではないかと、あとで考える。
ルンルンで山小屋へ。
草を刈り、トマトや大根、ジャガイモの手入れ。桃にも初めて袋をかけてやった。

5 件のコメント:

  1. ほたるの宿2013年6月7日 7:12

    結果が白でよかった、よかった。おめでとうございます。その後の仕事もはかどったことでしょう。ぼくも下半身麻酔の注射を二度経験したけど、あれは痛い。二度目の時は手術室のBGMが変えられることを知り、ジャズにしてもらいました。医師の執刀もスィングしているようでした。

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  2. ありがとうございます。そうですか、ほたるの宿さんも経験済みですか。ぼくの場合は手術室のBGMまでは気が回りませんでした。病気とは真摯に向き合うことが大事ですね。自分の体、自分の一生なのですから。
    それにしても近藤誠、面白いですよ。全面的に信用しているわけではありませんけど。

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  3. 検査結果良性でよかったですね。
    やはり使わなくなった部品は錆びるものですね?以後気をつけましょうお互いに・・・ところで梅雨に入ってから急に草の勢いがましてきましたね。私の畑は、いま草取りをやめて多いに草をはやしています。来年の肥やしにすきこむ予定です。
    暑さが増してきますので今後なるべく午後の作業は控えたいと思います。先週(奇跡のりんご)見に行きました。やはり木村さん夫婦、十一年辛抱して達成した無農薬涙涙でした。私も五年が過ぎだいぶ思い通りになりかけたところです。

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    1. 「奇跡のりんご」は本当に感動物ですね。数年先まで予約が入っているそうです。
      大分の赤峰農園も雑草の中で農業をしていると聞いたことがあります。自然農法は理屈に合っているのでしょうね。私は今週ジャガイモを収穫しましたがあまりいい出来ではありませんでした。まだまだです。

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  4. ほたるの宿2013年7月14日 7:20

    1か月以上もプログの更新がなされないので体調を心配しています。昨日、寄ってくれた貴君の同輩も「生検」がどうのこうのと
    話していました。農作業に追われているのなら安心ですが。

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