2013年8月25日日曜日

高齢女子が元気でいい

山小屋で、さて今日は何をしよう?と思い悩んでいるところへ電話。「いまどこ?なにしてる?」昔勤めていた事務所の同僚からであった。
「いま?産山で哲学中じゃ」と返事すると、「今ね、浜ちゃんと黒川の近くにいるのよ」と言う。
「なに、近くじゃねえか、お前さんは以前旦那と来ているから解るじゃろ、おいで」と誘う。浜ちゃんの運転だからわからんかも、と言うから、産山役場までナビで来れば迎えに行くよ、と言うことになって、すこし早めに役場に行ったら意外に早く来た。
なんと浜ちゃんの車はBMWである。すかさず車の下を覗いたら「お久しぶり!何してるの?」と浜ちゃん。
「山道を少し走るのでこんな高級車で大丈夫かなと思って、でも全然OKだな」
「旦那様たちは留守番か?」と聞く。二人とも旦那とは友人。若い頃は良くつるんで悪さをしたものだ。
「そう、完全にプータロー状態。遊びにはつれてまわれないわね」と口をそろえる。
そういえば、花を求めてやまを放浪する隣人の話でも、「出会うのは女性が圧倒的に多い、しかもみんな元気だ」そうだ。
山小屋でコーヒーを淹れ、四方山話をし、近くの道の駅で蕎麦をご馳走して、買い物を始めた浜ちゃんを待っていたら「付き合っていたら日が暮れると思うよ、とにかく店ごと買うんじゃないかというくらいだから」と言うので「ほんじゃ、又じゃな!」といって分かれた。
元気で遊びまわっている友人を見るのは悪くない。

2013年8月18日日曜日

ブルーベリージャムを作ったど!

ブルーべりーが熟れ始めた。
しかしそれは我が家のブルーベリーではなく、隣人たちの庭。
久しぶりにさすらいの庭師が来ている。昼飯をご馳走して、さも思いついたように「そうだ、君は暇だろう」と決め付けて、「ブルーベリーを収穫しよう」とざるを持たせた。
いぶかる庭師を従えて、先ずとなりのとなりの庭へ。いつでも取っていいと言う免許はもらってある。持ち主も出てきて、一緒に収穫、ここはまだあまり熟れていない。
続いてとなりの庭へ。ここは10数本の木がたわわに実っている。二人でざる2杯、大収穫である。
大きなナベに移し、きれいに洗う。ゴミや茎を取り除いて、火にかける。
灰汁がものすごく出る。丁寧に灰汁をすくいながら、煮詰めていくこと約1時間。
頃はよし、と言うところで赤ワイン、ザラメを入れてさらに煮詰める。焦げ付かないように絶え間なくゆっくり混ぜていくと粘りが出てきて手に抵抗を感じるようになる。
水蒸気がほとんど出てこなくなると完成。
冷える間に、ビンの消毒。熱湯で煮ることう約10分、さらに焼酎で中を洗って、つめれば「戸無しが原印のブルーベリージャム」の完成。
収穫したのはまだほんの一部。しばらくはジャムの生産が続くかな。

2013年8月11日日曜日

花ともたちの夏は全開

戸無しが原に出かけても、この暑さでは仕事にならない。
小屋の中でボーっとしていると、隣人が覗いて「花を見に行こう」と言う。要するに、山道を行くので私の四駆を出してくれということ。
このての花キチは始末が悪い。目的のためにはどんなところにもいとわず出かける。道端を見ていて気になる植物があると、「お、止めて!」と叫んでずんずん行く。藪の中に飛び込んで、あちらの藪からひよっこり出てくる。そして手招き。車をここまでもってこい、と言うわけ。
かなり翻弄されることになる。
翌日には山を降りることになっている隣人に電話。花ともが明日秘密の花場所につれていけというらしい。「仕様がない、借りがあるから明日は案内人だ」とどこかうれしそう。その花とも、車には乗れないのでバスで移動してもっぱら足で移動してどこにでもでかけるのだという。
聴けば大分の人。やまなみハイウエイで拾って菊池水源あたりをつれまわるらしい。
その翌日、昼過ぎぼんやりしていると隣人から電話、「花ともがバスの時間を気にしているが大分まで乗せてくれるか?」と言うので「いいよ」と気軽に返事をしてしまった。
この花とも、隣人よりも強敵だった。
かなりの難聴者で、車の中ではほとんど怒鳴りあいになる。その怒鳴りあいで解ったことだが、その行動力だ。バスの時間を詳細に調べて、どこにでも出かける。平地なら一日中歩いても何ともない。九州の山はほとんど征服したようだ。
竹田の近くに芍薬で有名な寺がある。相当の辺地で四駆でなければ行こうとは思わない。そこへ電動アシスト自転車で大分市から行ったと言うのだ。頭がくらくらするような話だ。本人も「まさかそんな事を考える人はいないでしょうね。まして実行す人も」とけろりと言う。
家の近くで「ここで」というので車を止めると、「明日は久住に行くつもりです」とぺこりと頭を下げて、すたすた歩いていった。
なんと言う強靭な足と精神力だろう。歳はわずかに一歳した。おそれいりました。

2013年8月1日木曜日

イノシシとアキアカネの林で

猛暑から逃れるように戸無しが原へ。
ここも動けば暑いが、せっかく来たのだから何もしないと言うのも口惜しい。
夕刻のひと時、果樹の下にびっしり生えた草たちの退治をすることにした。
驚いたことに、誰かが耕したように掘り起こしてある。イノシシの仕業である。土の中のミミズを狙ってそこらじゅうを掘り返しているのだ。
昨年までは、となりの敷地までは出没していたが、私のところには来ていなかった。ついに我が家まで進出してきた。見れば倒木のしたまで丁寧に掘っている。これはたぶんクワガタやカブトムシの幼虫をねらってのことである。
ふと気がつくと、ブルーベリーの支えにしている気の頭に小さなトンボが止まっている。
体調は4センチくらい。近づいても逃げようとしない。これは始めて見るトンボだ。となりの野草博士のところに飛んでいって「めずらしいトンボがいる」と注進。博士はおっとり刀ならぬカメラを引っつかんで「どこじゃ!」と突進する。
顔をトンボの頭に引っ付くくらいに近づけてカメラを構え、「こりゃアキアカネじゃ」と断言。
さほど驚くような珍しいトンボではないようだ。
しかし、とても可愛いトンボである。