2013年3月22日金曜日

枝垂桜の偵察に行く

 「しだれ桜の様子を見に行こう」と隣人が言うので、「ではまだ行ったことがないところから行くかな」と出かけた。
 炭竈と言う地名の枝垂桜は見たことはないと隣人が言ったからだが、まだ少し早いと言う予感もあって、その途中の川床と言ういかにも谷底を思わせるところの吉野桜を見てから行くことにした。
 なんと昨年は谷川の両側に見事な桜の林を見せていたその川床は昨年の豪雨のせいであろう無残な姿に変わっていた。「何だコリャ!」と思わず叫んでしまった。今は重機が川の中に入り土手の修復をしていて桜はわずかに数本が残っているだけ。
 工事をしている監督らしい人は「あと3年はかかるかも」と言う。
 大いに落胆して目的の炭竈へ。
 ここはすでに八部の状態。しろ壁を背景に3本の見事な枝垂桜が咲き誇っている。はじめて見る隣人は言葉も出ない様子で自慢のカメラを構えてあちこち構図を探している。県外の車も集まっている。この週末はアマチュアカメラマンが大集結することだろう。
 白丹の枝垂れに行く途中稲葉ダムがある。横の茶屋によって饅頭を食べ、そこで得た情報で「ひょうたん島」なる場所を迂回して行くことにした。旧道のようだ。野焼きの跡に蕗の薹がたくさん出ている。「蕗味噌にすると美味しいぞ」と言うと「採ろう」と車を止めさせてさっさと登り、袋一杯の蕗の薹を集めてきた。
 白丹の枝垂れもほぼ満開状態。ここは毎年来るところでカメラの時間は比較的短い。
 偵察のつもりであったが、結構な花見になった。
 山小屋に帰り、早速蕗味噌を作って昼飯。「こりゃ美味い、これだけで飯が食える!」と隣人は感動の様子。
 ダム横の茶屋では日曜祭日には「薬膳料理」を出すと書いてあった。今度は是非挑戦してみたいと密かに決意している。

2013年3月17日日曜日

今年は桜が早いそうで

 リヤカーはようやく完成しました。杉の木で枠を作るつもりでしたが、DIYショップのお兄さんが「合板でも防腐処理すればいいですよ。作業が簡単ですし。」と言うので、結局言われるままにしました。
 女房が、蕗の薹が出ている頃だから取ってきて、と言うので我が屋の周りを探すのですがありません。隣人が来ていたので聞くと「うちにはたくさん出ているよ」と言うので早速偵察。
 落ち葉の中からたくさん出ています。少しだけ盗んで指令を果たすことができました。
 今年はキツネのカミソリが出てくるのが早いようです。やくざの山ちゃんも「もらったカミソリが今年はいっぱい出てきた」と言っていましたので、当たり年なのかもしれません。
 梅や桃たちもたくさんつぼみをつけています。期待できるかもしれません。ブルーベリーやサクランボも例年以上のつぼみです。鳥たちとの戦いに向けて対策を考えなければなりません。
 ジャガイモを植えました。篠田節子の「ブラックボックス」を読んですっかりスーパー野菜の恐怖症になった隣人も「畑を少し貸してくれ」と言って、自分用のジャガイモを植えておりました。
 シイタケも出てきていました。93歳の義母がしつこく「出てくる頃ですなあ」と言っていましたから、干しシイタケにする任務を忘れていないようです。
 
 今年は桜も早いそうです。枝垂桜の時季になるといろんな人を名所に連れて行くことになっています。

2013年3月10日日曜日

だらだら読書もいいかな

 原則小説は買わないことにしているが、横山秀夫の「64」をつい買ってしまった。
 山の隣人が「図書館で申し込んだら21人待ちだ」と言われたと聞いたからだった。ぼくが読んで、義母が読んで、(面白いですなあ、と内容を話したがるが、ばあちゃんこれから女房が読むんじゃからあまり話したらいなんよ、と我慢させた)女房が読んで、山の隣人が読んで、今はやくざの山ちゃんが読んでいるから、まあ元は充分取ることになるか。
 篠田節子の「ブラックボックス」は、そこそこ面白い小説だった。スーパーで売っている「カット野菜」がどれほどいかがわしいものかと言う啓発小説と言うべきか。これも93歳の義母が自分の部屋に持ち込んで読んでいるようだ。
 橋爪大三郎の「おどろきの中国」もとても面白い。もともと中国は国か?という発想で中国の過去と現在を解剖していく。目からうろこの解説がたくさんあってなるほどと感心するばかり。
 カナダのマクニールの「世界の歴史」は面白いが遅々として進まない。まあそれほど急ぐ人生でもないからボチボチ読むことにする。もう一ヶ月近くも持ち歩いている。
 そんなこんなで、読書にも気合が全然入っていない。

2013年3月4日月曜日

リアカーの修復に取り組む

 ボチボチあちこちに小積みあげた落ち葉たちを集めて、堆肥作りの準備をしなければとリアカーを引っ張り出したのは良いが、なんとあちこちがさび付いていて見る影もない。
 このリアカーはあちこちのDIYショップを渡り歩き、どうしても見つからず、一度なんかは市内のメーカーまで訪ねて「8万円くらいかかります」と言われ、びっくりして逃げ帰ったその帰り、しょげ返って何気なく寄ったお店の一番高いところに取ってのところだけわずかに見えている「らしきもの」を店員におろしてもらい、目指す獲物に限りなく近いものであることを発見して、1万7千円で買い求めた記念すべきリアカーなのだ。
 数日後ペンキとハケ、ワイヤーブラシ、などを買って修復にかかるが、すでに腐って穴が開いている部分さえある。
 隣人たちは「買い換えたほうが早いんじゃないの?」と無責任に言い放つ。
 ところが世の中捨てたもんじゃない。
 いつものようにクヌギ林のコーヒー集会をぼくの小屋で開いたとき、名古屋の爺さんが「見てみましょう。」と気軽に発言。
 そうだこの爺さん工具は何でも持っている。電気溶接機も持っていると聞いた。「ああこれなら何とかなるでしょう」と期待をふくらます。
 翌日すぐとなりの隣人と近くの探索に出かけ帰ってみたら、リアカーがない。名古屋の爺さんの小屋に行くと「ああ、もうすぐですよ」と、電気溶接機でビリビリやってくれている。
 出来上がったリアカーを担いで帰りながら(意外に小さくて骨組みだけになっているからぼくでも担げる)このあとの作業工程を頭の中で組み立てる。
 篠田節子の「ブラックボックス」が面白いよ、と言う隣人の声を思い出しながら、帰途についたが、そのまま雀荘にしけこんでしまった。