2013年10月27日日曜日

籾殻獲得の顛末

由布院のマー兄から「もみガラが倉庫に入れてあるからいつでも持っていけ!」とメールが入った。
事の起こりは、某党の党首選挙の会場で久しぶりにマー兄に会って「や、お前は生きちょったか?」と言う会話から始まった。
このところマー兄の主宰するゴルフコンペに欠場しているので、「あいつは悪いんじゃねえか?」といい振らしていたらしい。
「何とか生きちょる!、ところでまだ米は作りよるんか?」
「もう作らん、知人に作ってもろうち、米だけもらう」
「ほんならもみガラがあろうが。ちびっとくれんか!」
「何すっとか知らんが、準備して連絡するわい」となり、その返事である。

後日由布院のメインストリートにあるマー兄の家に行くが本人は不在。倉庫を覗くと4袋のもみガラがある。
とりあえず電話。「どきおっとか!2つも貰うちいくど!」
「こらえちくり、ぜんぶもっち行け。じゃまになっちこたえん。いまポスター貼りをしよる。」
そうか、由布市は今日が市議選の公示日だった。マー兄が熱烈に応援する女性候補のポスターを貼って歩いているのだ。
いい年をしてご苦労なことだ、いやたいしたものだ。
4袋の籾殻を積んで勇躍産山へ。これで今年もいい堆肥ができることだろう。

そして今日が由布市議会の投票日。そうだ由布市長選では3選を目指す候補は最初の選挙では小生がパンフレット類を作ったのだった。
二人の当選を祈るばかりだ。

2013年10月18日金曜日

怪奇俳優の演技ノートに誘われて

いつもの本屋の喫茶室に行く時気になっていた本があった。
先日ついにその本を買ってしまった。佐野四郎の「怪奇俳優の演技ノート」。唐十郎の弟子と言うだけあって、なかなか理屈っぽくて、シチ難しいことが書いてある。学生時代に演劇の経験がある小生でも良くわからないことばかりで、経験のない人にはもっと頭がいたい本だろうと思った。
その本の中に笠智衆の自伝「俳優になろうか」が何度も引用されている。およそ演技などはしていないように思える笠氏の何が佐野氏の琴線に触れているのだろうかと興味をそそる。朝日文庫と書いてあるから探すのだが見当たらない。本屋さんに注文したところ数日して「この本は絶版です」と返事があった。こうなると見つけ出さなければ落ち着かない。
図書館に行って、探すがどうしたわけか見つけられない。ついに司書さんに「この本をどうしても見つけきらん」と、たぶん泣き顔で聞いたと思う。
「はいこの本は職員が書庫からお持ちすることになっています」と笑顔。ほどなく薄い文庫本を持ってきてくれた。よほど大事な本なのだろうか、と今度はいぶかしげな顔だったと思う。
かくして、山小屋にこもって「俳優になろうか」と中島岳志の「リベラル保守宣言」を読んだ。朝夕はもうストーブをつけなければ過ごせない。
「俳優になろうか」は笠氏の経歴とエピソードが書かれているだけで、結局佐野氏の興味のありかを発見することはできなかったが、「リベラル保守宣言」はとてつもなく面白かった。

2013年10月4日金曜日

どんぐりの音を聞きながら

重信メイの「アラブの春の正体」を読んで、目からウロコ。
彼女はご存知日本赤軍の親玉重信房子の娘。レバノンで生まれ育ち、長じて日本国籍を取って帰国したあと、中東を専門にしているジャーナリスト。
リビア、エジプト、チュニジア、シリアなどに起こったいわゆる「アラブの春」と言われるものは本当に民衆革命か?それらの国の独裁者たちは欧米の言う「悪者」だったのか?これらの変革でいったい誰が得をしたのか?変革のあと民衆に「民主主義」はもたらされたのか?
なるほど、と改めて考えさせられることばかり。
私たちは報道されるホンの一面だけ知らされて、刷り込まれているのではないか。
などと、国際情勢を今日の晩飯の次に心配している小生としては、考え込んでしまうのです。
クヌギ林では、防衛網の成果でこれまでウサギ君の犠牲になっていた若芽たちが元気に健やかに育っていました。
シイタケも顔を出してくれそうな気配を示しています。早速手入れをして環境を整えてきました。
カボスはたくさん実をつけています。しばらくは鍋物がたのしみです。
例年の堆肥作りもがんばってきました。これは結構な重労働なのですが、隣人たちが「良くやるね」と冷やかしとも激励とも取れる発言をしてくれるので、調子に乗って汗を流しています。
落ち葉がさらさらと、どんぐりが時にはびっくりするくらいの音を立てて落ちてきます。しばらくはいい季節です。