2014年6月28日土曜日

「チョコレート・ドーナツ」と「春を背負って」

本格的な梅雨になったので山小屋に行く機会が少し減った。
こうなると映画で時間を過ごすことが多くなる。何しろその日をどうやって過ごすかが最近の課題なのだ。
一昨日は「チョコレート・ドーナツ」を観た。
これはゲイのダンサーと地方検事、それに薬中の母親にかまってもらえないダウン症の男の子が助けあって暮らしていこうとするが、さまざまな差別にあって共同生活を破壊されてしまうという物語。実話にもとづく話らしい。
身につまされる映画である。
昨日は「春を背負って」を観た。
山小屋を経営する父と、ふもとで民宿を営む母。その息子は都会で金融トレーダー。父が突然死に、息子があとを継ぐことを決意。一人前になるまで手伝うと現れる父の友人、身寄りのないアルバイトの娘、見事な景色の中で織り成す、ともに生きると言う詩のような世界。
なんとはないドラマなのだが不思議と涙が流れて仕方がない。(まだそれなりの感性は残っていたのかなと自分にびっくり)
でも、何か良いことをしたような気分で、となりの喫茶店で余韻を楽しむ。
山の隣人に「いい映画だったよ」とメールすると、となりの県から「いまから見るところ」と返信。これにも少し感動。
うれしくなって大好物の塩豆大福を買って郷土史の先生を訪ねる。
「もう足腰が言うことを利かなくてね、運転免許を返上することにした。」と寂しそう。
「梅雨が明けたら、また産山に山女を食べに行きましょうね」

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