2014年6月10日火曜日

ちりめん山椒を作ってしまった

梅雨の晴れ間、クヌギ林は過ごしやすい時季。
木陰に輪切りのテーブルを据え、盗んできたイスを並べてコーヒータイム。集まってくる住人もなにやらいつもより楽しそう。
話題は相変わらずどうでもいいこと。だがそれが不思議に弾んでしまうのは、季節のせいか。
名古屋の爺さんが「ここには山椒の木がたくさんあるねえ、少しもらってもいい?」と唐突。
「どうぞ、いっぱいあるよ。切ってあげようか。」と剪定鋏を持ち出すと、「いいよ、自分で必要な時に採るから」。
「でも、なんにするの?」
「いや、この前テレビを見ていたらいろんな料理に使えるんだよね。やってみようと思って!」
そうなんだ、以前は古い友人の奥方がよく採りに来ていたんだ。降りる時にとってかえろうっと。
友人の家に寄るつもりでいたのに、つれあいから「久住のハムを買ってきて」と言われていたのを思い出しいつもの道とは違う道を走ったために、古い友人の家に寄れずに大量の山椒を持って帰ってしまった。
別府に帰り「要る人が要れば近所に配れば」と少し威張って。
その日の夕食。なんと長男が「これがたまらんのだ」と、卵メシの醤油の代わりに自分で買ってきたちりめん山椒をたっぷり乗せてさくさくと美味そうに食べたのだ。
「そんなに美味いか?」と少し盗んで味見。確かに美味い、香りがいい、時々感じるぴりりがまたいい。
「よし、父ちゃんが明日死ぬほどちりめん山椒を作ってあげよう」と宣言。そして今日。
「これでいいか?」とつれあいに聞く。なんだか不満そう。「なにかな?」「塩分は十分よねえ」と言うので、「よし蜂蜜を出せ」と思いつく。
これで万事解決。思いのほかできのいいちりめん山椒となった。

2 件のコメント:

  1. ほたるの宿2014年6月16日 8:14

    遠慮していましたが、やっぱりしゃしゃり出ます。ちりめん山椒なるものの存在を初めて知り、ネットで調べたら作り方が簡単。
    庭で実をつけている山椒を使って早速作り、晩酌タイムを待ちました。小皿に盛り日本酒を準備。口に含むと腔中に香りが広がり最適の酒肴となりました。感謝!です。

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    1. お久しぶりです。このところ山で過ごすことが多く返信が遅くなりました。足腰を鍛えるべく山野を歩くことにしています。でもすぐにへたります。ボチボチですね。

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