全国から600冊の応募があった自費出版大賞で、入賞の知らせがあった筆者から、電話があった。
控えめに「実は、その後書き溜めた原稿があるのですが、一度読んでもらえないでしょうか。主人も何かお話があるといっておりますので。」
というわけで、いつもの喫茶店で会った。
彼女の原稿は前回よりも多いように思われる。「ゆっくり読ませてください。少し時間がかかるかの知れません。何度も読みますから。」
旦那が横から俺の番だといわんばかりに、「この3年撮りためた写真から200枚ほど行きつけのカメラ店のご主人と相談して選びました。見てもらって編集とか何とか考えて物になるか判断してください。」という。
彼女は全盲で、旦那は全盲に近い。
彼女は盲人用のパソコンを使って自在に文章を作る。
旦那はほとんどの場合タクシーを使ってどこにでも出かけ、写真撮影を楽しむ。実はシャッターを切ったときにはどのような写真を撮ったかは余り認識されていない。同行者の感動を聞きながら、方向を決め、想像でシャッターを切る。
プリントされた写真に5センチくらい目を近づけてようやく自分がとった写真を見ることができる。
そういうことが信じられないくらい見事な写真を撮る。
2冊目の写真集なるか、これからの戦いにかかっている。
正に心眼で撮った写真集になりそうですね。完成を願っています。
返信削除10日は小国に晩酌に行ったので帰りに産山を覗いてみようかなと
思っていたのですが、メールで捕まり岩戸の達磨庵に回りました。
途中、キツネのカミソリを見かけました。