2011年10月2日日曜日

山女を求めてさ迷い歩く

 新しく買った靴がうれしくて、長い散歩をして山奥の川まで行った時、川の中に黒い影をみた、ような気がした。
 山小屋に帰って、隣人にその話をすると「おるんじゃ、あそこには」という。
 なに!、それは放っておくわけにはいかん。
 翌週、道具を少し買い足して勇躍クヌギ林へ。悪路を予想して、庭の木を切ってわざわざ丈夫な杖を作った。
 朝六時、まだ少し薄暗い中を出発。30分ほどで川につく。ところが予想以上に水量が多い。
 それでも何とかつりができそうな場所を探して川を上る。ようやくがけ下に適当な場所を見つけるが、そこまで下りるのが大変。降りたとしても、また上るのが可能か。そこで用意した丈夫な杖が役に立った。
 しかし降りてみると、木がせり出していて竿が振りにくい。工夫して振り出してみるが、やはりちと無理のようである。ここはあきらめる。
 山女はそう簡単には釣らせてくれないということか。
 結局この日は、歩き回っただけで、アブラメを数匹釣っただけで終わってしまった。  
 しかし、成果が無かったわけではない。ただ歩けといわれるといやになるだろうが、この日は2時間以上も山道を歩き回ったことになる。
 帰り着いてのコーヒーがいつもより美味かった。

3 件のコメント:

  1. アニー、川沢さん!投稿できますよ。

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  2. テストメール第8号

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  3. 最後まで進み始めたのですが、何度やっても確認用の文字でつながりません。もう一度試してみます。

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