新しく買った靴がうれしくて、長い散歩をして山奥の川まで行った時、川の中に黒い影をみた、ような気がした。
山小屋に帰って、隣人にその話をすると「おるんじゃ、あそこには」という。
なに!、それは放っておくわけにはいかん。
翌週、道具を少し買い足して勇躍クヌギ林へ。悪路を予想して、庭の木を切ってわざわざ丈夫な杖を作った。
朝六時、まだ少し薄暗い中を出発。30分ほどで川につく。ところが予想以上に水量が多い。
それでも何とかつりができそうな場所を探して川を上る。ようやくがけ下に適当な場所を見つけるが、そこまで下りるのが大変。降りたとしても、また上るのが可能か。そこで用意した丈夫な杖が役に立った。
しかし降りてみると、木がせり出していて竿が振りにくい。工夫して振り出してみるが、やはりちと無理のようである。ここはあきらめる。
山女はそう簡単には釣らせてくれないということか。
結局この日は、歩き回っただけで、アブラメを数匹釣っただけで終わってしまった。
しかし、成果が無かったわけではない。ただ歩けといわれるといやになるだろうが、この日は2時間以上も山道を歩き回ったことになる。
帰り着いてのコーヒーがいつもより美味かった。
アニー、川沢さん!投稿できますよ。
返信削除テストメール第8号
返信削除最後まで進み始めたのですが、何度やっても確認用の文字でつながりません。もう一度試してみます。
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