2012年10月7日日曜日

戯れに「健康診断」はしないこと

たわむれに市から来た「健康診断」を受けてみようという気になった。
つれあいにそう言うと、私の知り合いの女の先生のところに行ってみれば、と言う。その先生の子供を小学校で6年間見てきたそうだ。
とりあえず電話をしていくと、その子供が今は立派な看護師になっていて迎えてくれ、すぐにいろんな検査をしてくれた。
最後に女医の問診。
「今、何かの薬を飲んでいますか?」
「いえ、葛根湯以外は飲んだことがありません。なんでも葛根湯で直ります」
「食事はきちんととっていますか?」
「きちんとと言えるかどうか自信がありませんが、一応食べています。しかしこのところ小食になりました。」
「運動は何かしていますか?」
「労働運動はしていません。政治運動もボチボチです。これは失礼。畑仕事を少し。久住周辺の徘徊のようなことを時々、格別のことはしていません。」などなど。

翌日、所用で出かけた後連れ合いからメール。「医院から連絡。前立腺がんの疑いあり、できるだけ早くこられたし、とのこと」とある。
とりあえず出頭、女医がニコニコとして、「いろいろ出ましたねえ!」という。
書類を出して、先ずこれ、と指差して「悪玉コレステロールがとても高い。そしてこれ血糖値が異常です。これはもう片足を突っ込んでいると言う生易しい段階ではありません。立派な糖尿病です。」と断言する。
「それはまあいいです。問題はこちらです」と別の書類を出す。取調室のこわもての刑事のよう。
「前立腺がんの疑いが濃厚です。直ちに大きな病院で精密検査を受けていただきます。紹介状を書きますから、良いですか。」と十分に脅しをかけてくる。
でも、その女医とても可愛いのだ。日曜日ごとに久住の山々に登っているらしい。
「あのあたりに来た時は連絡してみてください。近くに山小屋があって美味しいコーヒーでもご馳走しないでもありませんよ」と粉を撒いておいた。

あらゆる病魔を保有しているやくざの山ちゃんに報告して、「おれもようやく一人前かな?」と自慢したが、「まだまだほんの序の口じゃ」と認めてくれない。

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