久しぶりに「生意気な喫茶店」に行った。昼を過ぎた時間なので割りと静か。例によって早速「生意気な女主人」が「どうしたの?誰も遊んでくれないの?」と挑発してくる。
「そうだね、狸やウサギも遊んでくれないからね」と受け流す。
「やっぱり昨年のキネマ旬報のランクでは「一枚のはがき」が一位でしたよ。ご祝儀もあるのかな。あなたの推す「僕のエリ」はまったくのランク外です。」と勝ち誇ったように言う。
「ほう、あの映画の良さが解らない人がそんなに多いのかな?俺は今でもあの映画がダントツだがね」。
実は昨年はそれほど沢山の映画を見ていない。他には「ヤコブへの手紙」や「ゴーストライター」が印象に残っているくらいだ。まあ、これでは年間ランクがどうのと論評するには無理があるということか。
人間の悪意と善意を考える映画が多かったという気がする。「僕のエリ」はその典型といえる。
少し飛躍するかも知れないが、「拘留120日」の大坪氏にしても、もし彼がとんとん拍子に出世して最高検の検事になっていたら、そしてもし同じような事件が起きて彼が追求する立場になったとしたら、たぶん事件を作り上げて、大坪氏のような犯人を作り上げていたのではないのか。
そうすると、人間の悪意や善意はどのようにして醸成されるのかな、ということになる。困ったことだ。
ははは・・・、やっぱり狸と遊んでいたほうが良いや。
本を読んで映画を見て畑を耕し、合い間には美味しいコーヒーを飲む。理想的な「ご隠居」生活ですね。私も負けじと、昨日は延岡まで写真家のギャラリートークを聞きに行きました。得るものがありました。
返信削除写真家の話、僕も聞きたかったなあ。長いこと写真を撮っているのに、全然上手く撮れません。デジカメになってますます難しくなりましたね。光の使い方が良くわからないのです。いろんな機能も良し悪しです。???
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