2012年9月2日日曜日

クロアゲハの災難

 もう一列大根を植え、念願のニンニクを植えました。
 キツネのカミソリも盛りを過ぎたようです。
 面白いものを見ました。その日一人しか居ない村の住人を呼んでお茶をしていた時のことです。
嘆かわしい政局のことを話していて、たそがれのキツネのカミソリに目をやった時、クロアゲハがヒラヒラとキツネの花に止まり蜜でも吸っているような仕草をしていました。
 ところがそのクロアゲハ(たぶん)がぱたりと落下したのです。
 その落ち方が見事で、どんな名優よりも華麗に、まるでサイレンサーで撃たれたように落ちたのです。一瞬目を疑いました。
 落ちて断末魔のようにもがき苦しんでいましたが、数秒もすると何事も無かったように舞上がりまたキツネの周りを飛び回り始めました。
 「見た!?」と住人に聞きましたが、「ん?」と決定的な瞬間を見逃したようです。
ものの本によれば、キツネのカミソリは毒草となっていて、その茎を食べると吐き気や腹痛をおこすと書いてあります。
 おそらくクロアゲハもその毒に中って、七転八倒の苦しみを味わったものと思われます。でもほんの数秒で回復し何も無かったように飛び回ってしまうところが彼らのすごいところです。
これでこの瞬間を目撃したのは二度目ですから、私の推量は間違いありません。
 キツネが枯れるまでは草刈をすまいと思っていましたが、できるだけ避けて少しだけ刈ってきました。
 やくざの山ちゃんが紙袋一杯の時代小説を持ってきて、「こんなものも読みない!」と言うので、藤沢周平を読んでいます。それなりに面白いので困っています。

3 件のコメント:

  1. ほたるの宿2012年9月3日 7:28

    キツネノカミソリは彼岸花の仲間なので有毒かもしれませんね。
    蝶類は幼虫の食草を知っていて産卵するのに、親が毒にあたるなんて。暑かったので、暑気あたりということかな?

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  2. なるほど、そして又、殺されなかったわけですから、カミソリによるアゲハの一頭両断でもなかったのですね。ということは、アゲハが「当たり屋」だったということは考えられませんか。なにしろそのハネは誰が見てもクロだったわけですから。

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    1. アゲハチョウも種類が多くて、見分けがつかずに困っています。昆虫類もたくさん居るのですが良くはわかりません。これから秋の虫たちがたくさん出てきます。隣の住人と「やっぱりわかったほうが良いよね」と話し合っています。遅まきながら昆虫老年になろうかと思っているのですが・・・。

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