郷土史家のN先生から呼び出しがあった。これまでたくさんの郷土史の著作がある。
数日後お邪魔したら、どすんと原稿の束を出されて「これが最後じゃろう」といわれる。
以前、まだ事務所を構えて編集をしていた頃先生の本を一冊編集・出版したことがある。今度の本は「大分県自由民権運動史」で先生の集大成である。編集・出版を任すとおっしゃる。
私如きがせんせいの文章をあれこれ注文できるわけは無いが、私如きでも読んで理解できるようになっているかどうかはかろうじて判定できるのではないかと思う。
というわけで、「ゆっくりでいいいよ、最後だからじっくりやろう」という先生のことばを真に受けて、じっくり読み始めたが、もう必要ないだろうと思って友人に貸していた大漢和辞典をあわてて返してもらった。
実に面白い。だが難解なところもたくさんある。やはり私も最後の仕事と思ってじっくりやるしかないようだ。
コーヒーやタバコの煙の中で、しんどいことをやるのは又たのしい時間でもある。
職を退いた後もオファーがあるということは編集に優れ人間としても信頼されていたということ、嬉しいですね。仕事を通じて得た知恵を「ひよこっと」の編集にもアドバイスして下さい。あっ、その前に原稿を書かない人間(誰とは言わないが、たとえば睦ちゃん)に、どうやって書かせるかなども今度の機会にでも伝授していただければありがたいです。
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