塩野七生の「日本人へ」という新書が売れている。「リーダー篇」と「国家篇」があって、その二冊を買ってやくざの山ちゃんと本屋の喫茶店でデートしたとき、「面白そうな本を持っておるな、どっちか貸しておくれ」というので、「リーダー篇」を貸した。
二日後に、「読んだで!もう一冊の方を貸しておくれ」といってきた。
「まだ読んでないよ、もうちょっと待って」といってから2週間近く経った。ようやく昨日「国家篇」を貸すことができた。
それにしても山ちゃんは本を読むのが早い。比べて私はあまりにも遅い。
塩野七生はイタリア在住の作家で、15年かけて「ローマ人の物語」を書き上げた。デビュー当時は「男か女か、日本人か?」などと話題を呼んだ記憶がある。
今回の新書を読んで感じたこと、相手の立場で考えるとまったく違った見方になることがある、といううこと。子供たちには言ってきたではないか、「相手の立場で考えてごらん、理解できることもあるんじゃないの?」などと。麻雀もそう。相手が何をしようとしているかを考えるとそうそうは負けないのだけど。それが実際にはなかなかできないのです。
いつかはお会いしたい「やくざの山ちゃん」、読書好きに似合わぬ枕詞。塩野さんも「ななみ」を「ななお」(知人にいます)と読まれてしまったり、七生報国と結びつけられたイメージで男性と勘違いされたのかも。気の毒。山ちゃんも。
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