2010年8月18日水曜日

映画「キャタピラー」を観る

 ベルリン映画祭で寺島しのぶが賞を取った「キャタピラー」をようやく観た。
 
 予告編は観ていたので、興味はあったのだが、余りにもしんどそうな映画のようで二の足を踏んでいたのだった。
 生意気なお店のボスから「この軟弱者!」と罵声を浴びながらも、「はい私は軟弱です」と受け流していたのだが、昨日意を決して見に行ったのだ。
 結論を言えば、とてもいい映画だった。シネマ5の館主が4週間のロングランを決行するだけの事はある。監督の若松孝二といえば、エログロ映画の代表選手で反権力の旗手を自認していたが、そして今度の映画もその流れは変わってはいないと思うが、性と暴力と戦争を描いた傑作といえよう。
 寺島しのぶもなかなかいい演技だった。「四十八滝~」のときも良かったが、もしかしたら数えられる女優になるのかもしれない。
 
 異常な暑さなので、読書も進まず、山小屋にも行く気にならず、ボケーっとしている時間が長いのです。
 

1 件のコメント:

  1. ほたるの宿2010年8月19日 7:32

    テレビの映画案内でかなり詳しく知りましたが、テーマが重く迫力のある演技、それこそ「軟弱者」になっています。若いころ、少し若松孝二にかぶれてました。最近、緑雨氏の気配がありませんね。雨は霧や霞になったのでしょうか。

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