2010年8月21日土曜日

「存在の耐えられない軽さ」にまた感動

 「存在の耐えられない軽さ」という映画をまた借りて観てしまった。  

 随分古い映画で、「マイレフトフット」や「父の祈りを」のダニエル・デイ・ルイスと、「ポンヌフの恋人」の(名前が出てこない、5分後には出てくると思う)が主演の映画。

 これまで3~4回は見ていると思うが、何度観てもいい映画だ。プラハの春を背景にしていて、若い医師と駆け出しの女性カメラマンの恋を中心に、物語は進んでいく。ある日突然ソ連軍の進駐により二人の生活は変わる。転向を拒否する医師は窓拭きや農作業で生活を支えるが、雨の日トラック事故で二人は死んでしまう。

 数少ないおすすめの映画である。観るたびにあたらしい感動がある。物語の中で、女性関係の絶えない男に対して「私はあなたにとってそんなに軽い存在なの。とても耐えられないわ」というせりふがあるが、映画の題名はそのことを表しているのではなく、国家や権力あるいは思想などというものが人々に対してとる態度のことを言っているのだと思う。
 
 老朽化した脳細胞をぐるぐるさせて、感動しているのである。

1 件のコメント:

  1. この映画は昔僕も見ていて、いい映画だと思った記憶はあります。ただ殆ど忘れている上、同じ頃?見た「ソフィーの選択」とごっちゃになっているふしがあるのですが見終わった後、確かにいい映画であったと感心したことは覚えています。

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