2010年6月4日金曜日

「誰がため」に映画はあるの

 大分市にシネマ5という会員制の映画館があり、毎年1、000人くらいの会員が登録している。
 12月に11、000円を納めて10回分の鑑賞券のついた手帳を受け取る。すると、毎月上映予定表とそのチラシ、館主のお勧めポイントのついたレターが送られてくる。
 10回見終わったら、2冊目の手帳を作ってくれる。11回目から入場のとき1,100円支払う。そして20回目が招待となる。ちなみにまた更新すると、29回目が招待になる。次は38回目。
 この映画館が人気を集めているのは、ひとえに上映する映画の選択にあると思う。館主が世界の映画を見まくり(そういう場所がたぶん東京のどこかにあるのだと思う)、これはとおもう映画をシネマ5にかける。全国ネットの映画館にかかるような映画はここではかからない。たぶん費用の点や権利などでかけられないのだろう。だから、ふつうの映画館では見られないいわばマイナーな映画ということになる。
 だがシネマ5で上映した映画が、その年の話題作になることが多い。館主の面目躍如と言うところである。レターの隅にその気配が感じられることがある。
 今日見た「誰がため」という映画もそういう一本だと思う。ナチス占領下のデンマークで地下抵抗運動にいきる若者を描いたもので、何故か長い間封印されていた実話ということだ。
 アンジェ・ワイダの「カティンの森」とともに、今年の話題の一作になるかもしれない。
 

3 件のコメント:

  1. むむむ!シネマ5のような映画館が近くに欲しい!

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  2. ほたるの宿2010年6月5日 7:19

    昨日、クロネコメールで発送した「ひょこっと」に緑雨氏の労作「マイフェイバリット100ブックス」を掲載。そのうち、貴君のフェイバリットシネマも期待したいですね。煽動されて
    奥目のアニーがフェイバリットレディベスト3を書くかも、未練がましく。

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  3. 映画は久しく見てない気がするが考えてみると毎日のようにdvdを見ている。なぜならニュースを見ても実のないものばかりでこれでいいのか日本、と思えてイライラするのでもっぱら仁侠映画と韓流時代劇を主に見ています。先日ほたるの宿さんに借りた高倉健主演昭和残侠伝なるものを見て若き日の銀幕スターの綺麗な事、女でなくても惚れ惚れしますね。今は昔洋画館があった時代が懐かしい。

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