別府駅裏を少し上がったところに「青山」という喫茶店がある。私流に言えば、いまどき珍しい純喫茶である。「純喫茶」という呼び方は古い。戦後コーヒー豆がなくて、大豆を混ぜたコーヒーばかりだった時期があった。そのうち「うちは純粋のコーヒー豆の喫茶店ですよ」というお店が出てきて、そういう店を「純喫茶」とよぶようになった。看板にもわざわざ「純」という文字を入れていたものだ。
私がこの店を純喫茶というのは、一応コーヒーで勝負しているという意味でだ。
その青山は一杯立てのドリップ式で淹れてくれる。やや深い焙煎で、見た目は濃いように見えるが、飲んでみると、以外にすっきりしている。80歳にはなろうかというハゲチャビンのおじさん(ごめんなさい)と、あまり若くはないお姉さん二人で経営している。客はいつも多い。
本屋に行った後は、買った本を抱えて「青山」に行く。今日も久しぶりに行った。買ったばかりの本を撫で回しながらコーヒーを飲む時間をこよなく愛している。まあ、ナルシストである。こうして撫で回しただけの本が何冊あることか。
青山は「本格派」コーヒーであって
返信削除「本撹拌」ではないのですね。
青山にはまだ行かない。
返信削除ぼちぼち行く。
酔い醒めて小雨に烟る沙羅の花(悪ノリを反省)
返信削除遊びのジャンルごとにフィールドを持っているwakkyさんが羨ましい。本とコーヒーの香り、「青山」は植草甚一ワールドに浸れるアジトですね。